トップページ > 看護介護全国ニュース(BERITA PERAWATAN) > 2013年4月 第148号

ヘッドライン ... このニュース記事は、EPA(経済連携協定)及び、外国人看護師・介護福祉士に関する全国ニュースをダイジェストでまとめたものです。

EPA看護師候補者30人が国試合格−合格率9.6%、前年から減(2013/3/28 キャリアブレイン)

厚生労働省は25日、今年2月に行われた第102回看護師国家試験で、EPA(経済連携協定)に基づきインドネシアとフィリピンから来日した看護師候補者30人が合格したと発表した。受験者数は、在留期間を終え、既に帰国している候補者14人を含め311人で、合格率は9.6%。前年(11.3%)からは1.7ポイントの減だった。

国別では、インドネシアからの候補者173人が受験し、20人が合格。このうち、2009年度に来日し、在留期間が1年延長された候補者が14人、10年度と11年度に来日した候補者がそれぞれ3人だった。一方、フィリピンからの候補者では、138人が受験し、10人が合格。09年度に来日し、在留期間が1年延長された候補者が4人、10年度に来日した候補者が1人、11年度に来日した候補者が5人、それぞれ合格した。

12年度に来日した候補者と、08年度と09年度に来日し、既に帰国している候補者に、合格者はいなかった。

今回の国試では、看護師候補者に対し、試験時間を一般受験者の1.3倍に延長したり、すべての漢字に振り仮名を付記した問題用紙を、通常の問題用紙と併せて配布したりするといった特例的な対応が新たに取られた。

合格率が前年から下がったことについて、厚労省の担当者は、EPA候補者以外を含む全体の合格率(88.8%)が、前年(90.1%)を1.3ポイント下回ったことに触れ、「EPA候補者にも、その影響はあるかと思う」と話している。特例措置の効果に関しては、受験者へのアンケート調査を行い、合格率と共に、来年以降の試験でも特例措置を存続させるかどうかの判断材料にする見通しだ。

<59人が国試点数で在留期間延長の水準満たす>

看護師候補者の在留期間は原則3年となっており、10年度に来日した候補者にとって、今回が「ラストチャンス」だったが、政府は今年2月、一定の条件をクリアした候補者に対し、在留期間を1年延長することを閣議決定。条件の一つは、国試で合格基準点の半分の100点以上を取ることで、10年度に来日した候補者で不合格だった61人のうち、59人がその水準を満たした。

このほかの条件は、▽候補者本人から次の国試に向けて精励するとの意思が表明されていること▽候補者を受け入れている施設が、国試合格に向け、本人の特性に応じた研修改善計画を組織的に作成していること―など。

↑ページの先頭へ戻る

EPA介護福祉士候補者128人が国試合格−合格率は39.8%(2013/3/28 キャリアブレイン)

厚生労働省は28日、第25回介護福祉士国家試験で、EPA(経済連携協定)に基づきインドネシアとフィリピンから来日した介護福祉士候補者128人が合格したと発表した。EPA介護福祉士候補者の受験者数は、日本での滞在を1年間延長し、再受験したインドネシアの候補者18人を含む322人で、合格率は39.8%。前年(37.9%)からは1.9ポイントの増だった。

国別では、インドネシアからの候補者は184人が受験し、86人が合格。このうち、一定の条件を満たして日本での在留期間を1年延長し、合格を果たした候補者は10人だった。一方、フィリピンからの候補者では、138人が受験し、42人が合格した。

今回の国試では、EPA介護福祉士候補者に対し、試験時間を一般受験者の1.5倍に延長。さらに、すべての漢字に振り仮名を付記した問題用紙を、通常の問題用紙と併せて配布したりするといった対応も取られた。28日、記者会見した厚労省の担当者は、こうした対応も合格率向上につながったのではないかとしている。

<159人が国試点数で在留期間延長の水準満たす>

なお、EPA介護福祉士候補者が在留期間を1年延長するための条件である「国試で合格基準点の5割以上を得点する」については、対象となり得る不合格者の85.5%に当たる159人が水準を満たした。

このほかの条件は、▽追加の滞在期間中の就労・研修は、受け入れ施設との雇用契約に基づいて行われる▽候補者が来年度の国家試験合格に向け努力する意思を明らかにしている▽来年度の国家試験合格を目指すため、受け入れ施設が候補者の特性に応じた研修改善計画を組織的に作成▽受け入れ施設が研修改善計画に基づき、適切な研修を実施する意思を明らかにしている―など。

↑ページの先頭へ戻る

外国人介護士 若い意欲を受け止めよ (2013/4/3 東京新聞)

経済連携協定(EPA)でインドネシアとフィリピンから来日中の若者たちが介護福祉士や看護師として働く道は険しいままだ。高齢化を生きる社会の支え手として、その意欲を無駄にできない。

日本の介護・医療施設で働きながら、介護福祉士や看護師を目指す候補者の2012年度の国家試験合格者が発表された。

介護福祉士には128人が合格した。受験者増で合格者も増えたが、合格率の39.8%は前回とほぼ同じだ。日本人を含む全体の合格率64.4%より低い。

さらに厳しかったのは看護師だ。合格率は9.6%で前回より下がった。全体の合格率88.8%に比べ低すぎる。

候補者の若者たちは母国では看護師や現場で活躍する人材だ。知識や技量というよりやはり日本語が壁になっている。

政府は試験問題文のすべての漢字へのルビ振り、試験時間の延長などで対応してきた。それでも思うように合格できない若者たちの苦境は改善されていない。

介護福祉士候補は四年の滞在期間中、3年の実務経験を終えて一回、看護師候補は3年の滞在期間中3回受験できる。

不合格者は一年の滞在延長が認められるが、合格者からは「滞在の延長より、短期間に集中して勉強する環境の方が意欲も持ち続けられありがたい」との声も聞く。

候補者は来日後に就労と専門分野の学習に加え日本語学習がのしかかり大きな負担になっている。日本語による試験が必要なら、来日前に集中して語学を習得してもらう方が現実的だろう。

政府は訪日前の日本語研修を3カ月から6カ月に延長した。6カ月研修を経た候補者の受験はまだ先だが、この程度の研修で十分なのか見極める必要がある。

厚生労働省は、EPAでの受け入れは経済協力であり人手不足対策ではないとの立場を崩さない。

だが、施設が負担していた候補者の人件費を四月から、条件付きで正規職員と認め介護保険から出るように改善した。つまり貴重な戦力だということだ。

厚労省の研究所の推計だと、75歳以上人口は、2010年に比べ30年後には神奈川、埼玉両県で2倍を超える。愛知県は八割、東京都と滋賀県は七割増える。

高齢化を迎え人材登用の門戸を閉ざしたままでいいのか。日本に向けられた若者たちの熱い視線をしっかり受け止めるべきだ。

↑ページの先頭へ戻る

外国人が国家試験合格 EPA事業の看護師候補 (2013/4/3 中日新聞)

経済連携協定(EPA)に基づく国の外国人看護師候補者受け入れ事業で、春日井市神屋町の春日井リハビリテーション病院で働くインドネシア出身のアンナ・クリスティナさん(26)と、大口町のさくら総合病院に勤務するフィリピン出身のジナリン・オベーロさん(36)がともに看護師国家試験に合格した。EPAで来日した全国の受験者三百十一人のうち、合格は三十人(9・6%)という難関だ。

クリスティナさんは母国で2年半、看護師を経験。「日本の高い技術を学びたい」との思いから4カ月間、地元で日本語を学んだ後、2009年11月に来日した。神奈川県内での日本語研修を経て、2010年1月に春日井に着任した。

平日午前9時から午後5時まで入院患者のトイレや食事の介助を担当。この間、病院から学習用に毎日1時間を与えられ、病院スタッフを講師に日本語や看護学を学んだ。

1年目は主に専門用語の日本語を事務職員や看護師から習得。二年目からは、医師による看護学の講義を聞き、介護保険制度など外国人にとって理解しにくい社会保障なども頭にたたき込んだ。

病院スタッフが作った独自のテキストなどを使い、集中講義と模擬試験も実施。「間違ったところを看護部長たちが何回も教えてくれて助かった」と語る。

試験は毎年2月。努力が実り、クリスティナさんは今年、2011年から3回目の挑戦で合格した。「病院を利用する人が笑顔になる仕事をしたい。いずれは日本の看護技術を母国で教えたい」と夢を膨らませている。

↑ページの先頭へ戻る

介護士、イ人86人合格 合格率46%に上昇 EPA、国家試験2回目 (2013/4/1 じゃかるた新聞)

厚生労働省が28日発表した介護福祉士の国家試験結果で、経済連携協定(EPA)に基づき日本で働くインドネシア人介護福祉士候補者184人(第1〜3陣)が受験し、86人が合格した。合格率は46・7%で、EPA下の第1陣が初挑戦した昨年の試験より9・5ポイント上昇。滞在期限の延長が認められ最後の挑戦となった第1陣は、18人中10人が合格した(合格率55・6%)。関係者は、各地団体や先輩合格者の支援が合格率アップにつながったとみている。

1月に実施された今回の第25回国家試験では、EPA関連の受験者総数はフィリピン人を含め322人、合格者数は128人だった。

日本で就労を続けるためには、入国から4年以内に国家資格を取得する必要があるが、受験資格には3年間の実務経験が条件で、事実上1回しか受験することができない。

海外技術者研修協会(AOTS=現・海外産業人材育成協会=HIDA)元ジャカルタ事務所長で、インドネシア人看護師・介護福祉士候補者を支援してきた大谷秀昭さんは、昨年の試験で不合格になりながら第1陣の成績上位者には滞在延長の特例が認められたことから、今回不合格となった第2陣の受験者にも延長が認められる可能性があるとみる。ただ、今回の試験で一定以上の点数を獲得、候補者本人と受け入れ施設両者がともに延長希望などの条件があるという。

初受験者に限り合格率を実施年別にみると、第1陣(入国2008年)が初挑戦した昨年(第24回国家試験)は37.2%。今年初挑戦となった第2陣(同09年)は45.8%で、昨年より8.6%上昇した。大谷さんによると、日本語独特の言い回しに多くの候補者が苦労する一方で、試験対策に数多くの模擬試験をこなしてきたこと、各地のボランティアグループの支援や合格者による職場の後輩への受験指導が効果を上げたという。

大谷さんは、「合格がそのまま人生の成功とも限らず、不合格で帰国した人がより大きな幸せをつかむこともある。大切なのは、日本で頑張った事実と、彼らを家族のように心配して助けてくれた日本人との心の絆は永遠ということ」と、インドネシア受験者らの努力をねぎらった。

↑ページの先頭へ戻る

EPAで鹿児島県初の介護福祉士 インドネシア女性 (2013/3/29 南日本新聞)

経済連携協定(EPA)に基づく外国人介護福祉士が鹿児島県内で初めて誕生した。南さつま市の特別養護老人ホーム「加世田アルテンハイム」で働くインドネシア出身のヘニ・ムルヤワティさん(27)。2012年度の国家試験を受け、28日に合格発表があった。

ヘニさんはEPAに基づく介護福祉士候補者の第1陣として08年夏に来日し、半年間の語学研修を経て09年に同施設に着任。ほかの介護職員同様、食事や入浴介助などをこなしながら、試験勉強に励んできた。

3年間の実務経験を経て、初の挑戦となった昨年の試験は不合格。4年と定められていた滞在期間の1年延長が認められたことで、もう一度基礎を徹底して学んだ。

合格の報に、最初は信じられなかったが、周囲からの祝福を受け、徐々に喜びを実感したという。1年越しの快挙に「施設の皆さんの応援がなければ合格できなかった」と感謝する。

↑ページの先頭へ戻る

日高地方で第1号の外国人介護福祉士(2013/3/30 日高新報)

市内名田町野島、 特別養護老人ホーム日高博愛園 (小林隆弘理事長) で3年間の研修を受けたインドネシア出身のニケン・ヤスティ・プラティウィさん (27) が28日、 国家試験の介護福祉士試験に見事合格した。 全国的に不足する介護福祉士の確保を目指して外国人にも資格取得を推奨する国策の一環で、 日高地方では第1号。 ニケンさんは 「とてもやりがいのある仕事でうれしいです」 と話し、 引き続き博愛園で頑張っていく。

国は経済連携協定 (EPA) に基づき、 平成20年度からインドネシアやフィリピンなどの介護福祉士や看護師の候補者を受け入れている。 ニケンさんは母国の小学校でコンピューターの教諭を務めていたが、 「日本で新しい仕事を学ぶチャンス」 としてEPAで20年11月に来日。 21年1月から日高博愛園が受け入れることになり、 利用者の食事や入浴、 排せつなどの介助を学んできた。 もともと日本語も分からない中での来日で、 大変な介護福祉士の仕事に苦労の連続。 それでも持ち前のファイトで仕事以外にも毎日6時間かけて語学や介護福祉士の勉強をしてきた。 博愛園の職員も全力でサポートし、 そのかいもあって職場では徐々に慣れてきて、 日本語も6カ月ぐらいでしゃべれるようになったという。

介護福祉士の試験を受けるためには3年間の実務経験と実技研修が必要で、 これを終えてことし1月27日に受験。 6カ月前から勉強時間を一日8時間に増やして臨んだ本番は、 ある程度の手応えはあった。 しかし特別活動のビザで来日している関係で、 合格だと引き続き介護職員として働くことができるが、 不合格の場合は帰国を余儀なくされる。 そんな状況に 「合格の発表を見るまで本当に緊張しました。 とてもうれしかったです」 と感激している。 小林理事長は 「本当に3年間よく頑張ってきました。 利用者からの人気もあります」 と話している。

昨年1月の介護福祉士試験結果によると、 国内外の受験者数は13万7961人で合格者は8万8190人、 合格率は63.9%。 うちEPAで来日した外国人の受験者数は95人で合格者は36人、 合格率は37.9%。 邦人はもちろん、 特に外国人にとっては難関となっている。 博愛園では、 ほかにインドネシア出身の女性2人も研修を受けており、 現在2年目。 来年1月に試験に臨む。

↑ページの先頭へ戻る

比女性、難関突破し看護師に(2013/3/27 中國新聞)

経済連携協定(EPA)に基づきフィリピンから来日し、福山市沼隈町の沼隈病院で研修中のイバニェス・プレシーさん(36)が、広島県内でただ一人、本年度の看護師国家試験に合格した。4度目の挑戦で難関を突破。合格発表から一夜明けた26日、同病院で喜びを語った。

「すごくうれしい。病院のみんなの助けで合格できた」。晴れやかな表情で病院スタッフに感謝した。2009年5月に来日。看護補助として週5日働きながら、日本語や国家試験の勉強を続けた。

当初は日本語が分からず、試験問題の漢字を読み、質問の意味を理解するだけで時間がかかったという。在留期限となる3年目の昨年、合格まであと一歩の水準に達し、国の特例で1年の期間延長が認められた。

病院側もプレシーさんを支援。チームを作って過去問題を速読したり、解説を読み聞かせたりして、理解を深める手助けをした。

EPA枠の受験者311人のうち合格者は30人。合格率は9・6%だった。4月から同病院の看護師として正式に採用される。プレシーさんは「日本の高齢者を自分の両親だと思ってケアしたい」と意気込む。

↑ページの先頭へ戻る

研修外国人 4月から介護報酬を全面適用(2013/3/9 公明新聞)

厚生労働省は6日、経済連携協定(EPA)に基づき、インドネシアとフィリピンから来日し、研修している介護福祉士候補者の受け入れ指針を改正して、受け入れ先の介護施設が4月から、同候補者を正規の介護職員として介護報酬を請求できるようにした。

厚労省はこれまで、就労から1年経過した候補者や一定の日本語能力がある候補者に対しては2011年4月から、夜間に限定して介護報酬の適用を認めてきた。今回の改正により、就労から半年が経過した候補者であれば、全面的に介護報酬の算定対象とすることを認め、受け入れを促す。候補者を受け入れることができる施設は、従来通り入居者3人につき1人以上の職員を配置する運営基準を満たしている特別養護老人ホームや介護老人保健施設。

外国人候補者の受け入れは08年度に開始しており、介護施設は、日本人職員が受ける賃金と同等額以上の賃金を支払うよう義務付けられている。しかし、外国人候補者は介護報酬の算定対象とはされておらず、施設側からは「人件費が持ち出しとなり負担が大きい」との声があった。

このため、公明党の古屋範子衆院議員は10年3月26日と12年4月13日の衆院厚労委員会で、日本語研修費なども含め施設側にかかる負担が大きいことを指摘し、支援の強化を求めていた。

一方、政府はこれに先立つ2月26日、インドネシアとフィリピンからの看護師・介護福祉士候補者について、来日前に日本語研修を十分に受けられなかった人を対象に、日本での滞在期間を1年延長することを閣議決定した。現在の協定では、滞在期間を看護師の場合は3年、介護福祉士は4年と定めている。

期間延長の対象となるのは10年度から12年度までにインドネシア、フィリピンから来日し、訪日前の日本語研修が半年未満だった看護師と介護福祉士の候補者。協定で定められたそれぞれの滞在期間内に国家試験に不合格でも、得点が一定水準以上であることなどの条件を満たせば、1年間の滞在期間の延長が認められる。

古屋さんは12年4月の衆院厚労委員会で、「(介護福祉士候補者は)3年かけて仕事をしながら1回のみの試験。不合格ならば帰国。これはあまりにも厳しい対応ではないか」と主張。滞在期間の大幅延長や受験機会の増加などの大胆な見直しを訴えていた。

↑ページの先頭へ戻る

インドネシア人介護福祉士候補者 13年度に20人受け入れ 天神会職員寮を新築へ(2013/3/24 山陽新聞)

特別養護老人ホームなどを運営する社会福祉法人天神会(笠岡市神島)は2013年度、経済連携協定(EPA)に基づきインドネシアから受け入れる介護福祉士候補者を20人に増やす。

天神会は12年度、看護師資格を持つ男女4人を初めて受け入れ。仕事や勉強に熱心に取り組んで入所者の評判が良く、今後、職員確保が厳しくなると予測されることから、同候補者を職員(約340人)の1割程度に拡大する。

来日する20人の大半は日本語研修を受けた後、11月ごろから天神会の施設で勤務。経験を積みながら日本の国家試験合格を目指す。

受け入れ体制を整備するため、職員寮を同市神島に新築。鉄骨2階延べ1400平方メートルで40室のワンルームや地域住民も利用できるホールを備える計画。10月下旬完成予定。

岡ア利治理事長は「インドネシアの人は真面目で高齢者に優しく、職員の刺激になっている。地域と一緒に応援する態勢を整えたい」と話している。

県保健福祉課によると、県内の外国人介護福祉士候補者は12年度30人。

↑ページの先頭へ戻る

被災地で介護士試験目指す インドネシア人男性難関へ(2013/3/1 じゃかるた新聞)

東日本大震災で被災した宮城県名取市の介護施設で働きながら、外国人にとって難関の介護福祉士試験を目指すインドネシア人男性がいる。養護老人ホーム「松寿園」のジャジャン・ラフマット・ヒダヤットさん(24)。試験に集中するため一時帰国も断念、来年の試験での一発合格を狙う。

「お休みなさい」「またあした。ゆっくり休んでください」。2月中旬の夕食後。入所者の女性の車椅子を押し、ベッドに移るのを手伝ったジャジャンさんに女性は「ありがとね」と顔を向けた。

経済連携協定(EPA)に基づきインドネシア人にも介護福祉士試験の門戸が開かれたのは2011年度。最初の試験にはインドネシア人35人とフィリピン人1人が合格した。合格には日本での3年の実務経験に加え、高い日本語力が必要。合格率は約38%で日本人を含む全体の合格率約64%に比べると難関だ。

ジャジャンさんは母国の看護学校を卒業後、「技術が進んでいる日本で経験したい」と来日。研修先を歴史のある「松寿園」に決め、10年末に働き始めたが、震災に遭い、いったん帰国。その後、職場に戻り、家族に会いたい気持ちを我慢して勉強に集中、今年2月には念願の日本語能力試験2級に合格した。

震災で松寿園は大きな被害を免れたため、ほかの被災施設から利用者を受け入れ、ジャジャンさんも職場に泊まり込んで奔走。伊藤明主任(42)は「日本人の職員よりも親身になって話を聞き、成長して貴重な戦力になった」と評価する。

故郷に婚約者の女性(23)を残してきたジャジャンさん。「合格したら彼女をこっちに呼び寄せ、日本の桜を見せてあげたい」と笑顔を見せた。

↑ページの先頭へ戻る

看護師国家試験に合格 金沢で学ぶ比留学生(2013/3/26 北國新聞)

金沢市の金沢医療技術専門学校で学んだフィリピン人留学生、ローズ・アイビー・ベルダドさん(31)が25日、看護師国家試験に合格した。日本語の壁を乗り越え、留学生が看護師の資格を得たのは同校では初めて。4月から病院で勤務するアイビーさんは「笑顔で患者と接し、信頼される看護師になりたい」と意欲をみせた。

アイビーさんは2008年4月から札幌市の日本語学校で勉強し、10年4月に同校に入学した。授業や実習で医療を学び、寮に帰ってからも8時間ほど自習した。

実習では、ニュアンスの違いで患者とのコミュニケーションがうまく取れず、一度は看護師を諦めて帰国しようと考えた。母国の両親が病気で亡くなり、精神的にも追い詰められたが、クラスメートらの励ましで困難を乗り越えた。

幼い頃から看護師になるのが夢だったアイビーさんは、湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の奨学金制度で勉強に励んだ。同病院で働くアイビーさんは「両親や周囲の人への感謝の気持ちでいっぱい。将来は母国で知識を生かしたい」と語った。

国内では看護師不足から外国人の受け入れが進んでいる。日本とフィリピン、インドネシアとの経済連携協定(EPA)に基づき、両国出身の看護師候補が日本の病院などで働きながら国家試験の勉強をする道も開かれている。EPAを利用した候補者の合格率は12年実績で11.3%となっている。

↑ページの先頭へ戻る

看護介護全国ニュース(BERITA PERAWATAN)2017年 1月〜11月号

2016年 1月〜12月号

2015年 1月〜12月号

2014年 1月号〜12月号

2013年 1月号〜12月号

2012年 1月号〜12月号

2011年 1月号〜12月号

2010年 1月号〜12月号

2009年 5月号〜12月号